『バンデットQ』
「Time Bandits」(1981年 イギリス)
 『バンデッドQ』は自分の映画人生の中でもかなり初期に出会った大好きな作品。中学生の時に地元千葉の京成ローザに観に行きました。同時上映のアニメ『幻魔大戦』がお目当てでしたが、『バンデットQ』の方が断然面白かった記憶があります。当時すでに大好きだったビートルズのジョージ・ハリスンが主題歌(「Dream Away」、邦題は「オ・ラ・イ・ナ・エ」という変なタイトル)を歌っていて、楽園ムードのハッピー・ソングがファンタジー映画の内容とうまく合っていました。ずっと後になって知ったのですが、実はこの映画、ジョージが自分の弁護士だったデニス・オブライアンと立ち上げた映画会社「ハンドメイド・フィルムズ」の製作だったのです。映画『ライフ・オブ・ブライアン』(79年)の製作に行き詰まっていたモンティ・パイソンの連中を援助するために設立したという事情からも、本作品の監督テリー・ギリアム+ジョージ・ハリスンという関係が納得できます。
 時空の抜け穴を記した地図を神から盗みだした6人の小人と、偶然知り合った現代の男の子が、歴史上の様々な場面で冒険を繰り返すうちに悪魔に狙われて…と、まあ他愛もないSFファンタジーなのですが、まだ『ロード・オブ・ザ・リング』(01年)にも『ハリー・ポッター』(01年)にも出会っていない昭和の中学生には想像を絶する大アドヴェンチャーでした。最初小人の絵面が結構シュールで慣れなかったのですが、小人達が暗黒の牢屋から脱出する終盤のシーンには手に汗を握りながら応援していたように思います。タイム・トラベルものとして観ればちょっと"実写ドラえもん"の趣もあったりして、そんな所もハマった理由でしょうか。最後に登場する神様がスーツを着た普通のオッサンだったのが一番笑えました。