『さらば青春の光』
「Quadrophenia」(1979年 イギリス)
 中学3年の時に『アメリカン・グラフィティ』(73年)を観てアメリカの60'sの世界にハマってしまったのもつかの間、高校では本作でイギリスのモッズにすっかり興味がいってしまい、いつかランブレッタを買うぞと決心。大学に入ってすぐバイトしてべスパ50sを購入、そして遂にランブレッタを手に入れたのは青春なんてとっくに過去のものになっていた20代後半。なので自らをモッズなどとは恥ずかしくて言えぬまま青春を送ってきたヘタレモッズの私ですが、やはりこの『さらば青春の光』は未だに自分の中に大きな位置を占める作品です。。
 もともとはザ・フーの1973年のアルバム『Quadrophenia(四重人格)』をベースにした作品で、60年代イギリスの若者達の恋や夢や挫折を、彼等の音楽にのせて描いています。最初観た時に印象的だったシーンは、ロッカーズの友達がジーン・ヴィンセントの「Be-Bop-a-Lula」を歌うのを聴いた主人公ジミーが「そんな古臭い歌はやめろ!」といってキンクスの「You Really Got Me」を歌い出す所。あるいはロネッツやカスケーズの甘ったるいナンバーでチークを踊るパーティのシーンで、ジミーがいきなりザ・フーの「My Generation」のレコードをかける所。ブリティッシュ・インベイジョンの驚きと興奮を捉えた場面です。そしてやっぱり最後のシーン。青春の象徴であった彼女にふられたりランブレッタを事故で失ったりした後、過去の思い出に浸るべく1人ブライトンへ旅立つジミー。そしてようやく青春を捨てて大人になる決心をします。
 初めてイギリスに行った時、どうしてもこのブライトンの崖に行ってみたかったのですが、リヴァプールで時間をとり過ぎて断念。いつか必ず行きたいと思っています。