『ウォーク・ザ・ライン〜君につづく道』
「Walk The Line」 (2005年 アメリカ)
 40年代から60年代に作られたヴィンテージ・カントリー・ミュージックを楽しく聴かせてくれるバケッティアーズというバンドが好きなのですが、そのバンドのベーシスト&ヴォーカリストのトモコさんがよくライヴのMCで本作を薦めていたのを思い出します。
 『ウォーク・ザ・ライン〜君につづく道』はアメリカン・カントリー・シーンの重鎮ジョニー・キャッシュの伝記映画で、少年時代から50年代のデビュー、60年代のドラッグによる苦悩、そして奇跡の復活まで、彼の激動の半生を描いたもの。物語はキャッシュが少年時代にラジオで聴いて以来一筋に想い続けるジューン・カーターという女性カントリー・シンガーとの愛を軸に進みます。お互い妻子がある身ながら20年以上も想い続け、薬でボロボロになりながらも何十回と結婚を申し込んで、その度にフラれてきた男の愛が遂に成就するシーンが感動的。2人でツアーを回っていた時に彼女を怒らせてしまい「もうあなたとはステ−ジ以外口を聞かない」と言われたキャッシュは、それならとステージ上で「ジャクソン」という曲の演奏中に結婚を申し込むのです。
 映画にも出てくるジューン・カーターの前夫の娘、カーレン・カーターはその後ニック・ロウと結婚、ニックは義理の父になったキャッシュのために自分の「Without Love」という曲の録音をセッティングします。その時のギターはデイヴ・エドモンズだったりして、実はカントリー〜パブ・ロック〜パンク/ニュー・ウェイヴは確実に一本で繋がっています。ここら辺の相関図についてトモコさんは「ファミリー・ツリーを眺めるだけで一杯やれる」という名言を残しました。